幼児洗礼と禁欲主義 宗教二世問題など

畢竟するに、国家政府は霊感商法を景品表示法で規制できないのだ。現世利益を謳った景品だけなら

まだしも、冥土利益(死後利益 輪廻転生だろうが天国地獄だろうが)を謳った景品あるいは宗教活動を、現代国家は規制できない。

無神論を国是とする国家なら宗教の規制も可能だろうし、あるいは特定宗教を「過激派組織」「テロ組織」として、ロシアがエホバの商人にやったように弾圧することも可能だろうが、日本でそれが今後行われるかどうかはわからない。可能性は低い。

我々はおそらく死者と交信できない

所詮結局、我々は死者と交信できないのだ。此岸現世の人が彼岸冥土の人と交流ができれば、例えばどの宗教宗派・イデオロギーが正しいのかたずねることができる。

偶に、死者とチャネリング(交信)できたと主張する人が現れるが、我々がチャネリングできないゆえな に確信することもできず、また主張をする者らが本当に交信できていると強い証拠で、物的証拠(埋蔵金の行方などを次々と当てる)で証すケースも皆無であり、やはり我々は死者と交信はできないと考えた方が良い。私はそう思う。私は。

終末への先送り

仮説を立てて、その仮説を検証するという科学的モデルは宗教にも適用できるが、大多数の宗教は「証明」は終末・ハルマゲドンの際に、あるいは死後に証明されると説いている。直接的には説いてないにしても、結論的にそうなる。

証明を永遠に先送りする、構造的には、努力教と同じである。努力すれば必ず成功できる。成功できていないのは、努力が足りないからだ。或いは、まだその時ではない。

だから、周囲の人が「あなたは間違った教えを信じている」といくら説いても徒労に終わる。間違っているか合っているのかは、今ここで証明できるものではない。

洗脳ではなく

特定の宗教が、例えば統一教会が信者を洗脳しているといった言説が罷り通っているが、なにも正確ではない。勧誘された人の大半は入信せず、信者の途中離脱も多く、子供の頃から教えを叩き込まれている二世信者の離教率は統一教会において高い。創価学会よりも遥かに。

統一教会が、成功率の著しく高い洗脳方法を確立できていない証左である。そもそも前述の通り、洗脳されているのか、正しいか間違っているかは即物的に明かされるわけではないのだ。

個人資産と慈善事業、罪悪感

昨今話題になっている宗教団体への献金は、個人的な楽しみや自己啓発セミナーへの参加に伴う破産とは構造を異にしている。

近いのは、資産家による慈善事業である。良心の呵責、豊かであること、個人資産を所有していることへの罪悪感に働きかける。自己啓発セミナーは、いくら高額でも参加者が求めるのは経済的な成功である。

高額献金、破産するまでの献金とは、聖書の一説、金持ちが天国に入るのは、駱駝が……、あるいは、上座部仏教の出家者が乞食によって生きるのと構造は同じである。ゼロかイチしかない。全て捧げるか、それとも己が地獄に行くか。あるいは先祖があの世で苦しむのか。子孫に恩恵が行き渡らないか。子孫が死後地獄に行くのか。

原始キリスト教では私有財産は否定されていたらしいが、いつから私有財産が認められるようにたったのか、その方が疑問だ。

ニーチェによれば、キリスト教とは神を最大の債務者、キリストを債務放棄できる唯一の方法・人物(仏教的には他力本願)としたが、禁欲主義が幼児洗礼(幼児帰依、born 〇〇)と結びつくと、所謂宗教二世問題が生じる。

是非フォローしてください

最新の情報をお伝えします

桜田真助
  • 桜田真助
  • Twitterアカウント:@kingofgatayama
    92年大阪生まれ。なにもかも分かったような気に最近なっていて、これはダメだなと焦って疑問を探している。プロフィール画像は友人(@leilamarinacb)から頂きました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です