答えではなく、問いを探す検索需要

SEO対策は、ほとんどカルト化している。見出しにこの言葉を入れるとサイトの評価が上がるだとか、アクセス数の低い記事があると、サイト全体の評価が下がるだとか、元締めのグーグルが否定していることを信じ、ありもしないSEO対策に皆勤しんでいる。

「SEO対策をしよう」と思っている人間は、サイトのアクセス数を伸ばそうという向上心がある。デザインにもこるし、コンテンツも見る人のために工夫する。結果、”SEO対策”(と、実施者が信じているもの)は成果を挙げる。

「ワインが健康に良いのではなく、ワインを定期的に飲める富裕層は健康に気を使っているため長生きする」みたいな話だ。

私はまた、SEO対策における「検索需要」なるコンセプトも疑っている。詳しく述べる。

検索需要と検索者の限界

「伊丹 時間」と検索した人間が知りたいのは、九割九部「伊丹空港の飛行機のフライトスケジュール」であり、「伊丹市の現在時刻」ではない。

“「検索する」という行為は、「何か疑問・知りたいことがあって、それを知るために検索する」行為である。と、言われている。

例えば、ブログを読んでいる途中で”SEO”なる言葉に出くわしたとする。SEOが何かわからないので、WikipediaでSEOの項目を読むことが該当する。

できるだけ多くの人に読んでもらおうと思えば、当然検索者の意図を考えなければならない。

ここで発生する問題が3つある

  1. 人は、新しい情報にストレスを感じる
  2. 細かな説明よりも、不確かであっても明快な説明を求める
  3. 知らないことを検索できない

この3つだ。端的に言えば、インターネットは富裕層と貧困層の情報格を差をマシにはさせたかも知れないが、インターネットのおかげでアホが賢くなってはいない。

もちろん、例えば作曲をするときにいちいち「音楽とは何なのか」「芸術とは何なのか」考えても筆は進まない。

「音楽とは何か」考えることを保留して、作曲家は作曲しなければならないし、ピタゴラスイッチの作成者は「重力はなぜ存在するのか」と、考えることを保留しなければならない。

重力(の存在)を前提として、そこから機械と仕組みを発案しなければ、ピタゴラスイッチの製作者は仕事を失ってしまう。

インターネット上における問いの探し方

「ここが分からない」のなら、その”ここ”を調べればその問いの答えが分かる。だが、「何が分かっていないのか分からない」状態は、調査・検索うんぬんでは解決できない。

では、自分の知らないワードを検索するためにはどうすればいいのか? 自分が何を分かっていないのか分かるために。

非ハック的な回答で申し訳ないが、これはもう「体系的な勉強」しかない。文学理論ならば、そもそもテクストとは…一人称とは…寓意・寓話とは…語り手とは…の、そもそもの話から始めていく。

そうやって初めて、「小説の一人称語り手は、いったい誰に語っているんだろう?」だとか、「寓話と非寓話はどう区別するのだろう?」「信頼できない語り手は、どれくらい信頼できないのだろう?」といった問い・謎を思いつける。

そして残念なことに、インターネットの情報は、体系的な勉強をするのに向いていない。まず、娯楽などの誘惑が多いし、一つの場所に情報が集まっていることも少ない。気が散るには最高の場所である。

検索意図から遠回りする

カップルの相性占いなんかをしていて、相手(妄想)役の芸能人の生年月日を知りたいから、その芸能人の公式プロフィールを見る。そのアクションは正しい。最短距離を行っている。

「インターネットには誘惑が多い」というのは、「暇つぶしのコンテンツが無数にある」ことだけではなく、トリビアルな情報収集だけで時間が潰せることも意味する。

このインターネットの利便性は、ネットを単なる暇つぶしとしてしか捉えていない人にだけでなく、ネットから情報を収集し、成長していこうとする気概のある者たちにも影響する。

何も学んでいない一日が不安のあまり、インターネットから情報収集をする。世界情勢や音楽理論、テレビ業界の広告システムに詳しくなったような気になる

ネットで簡単にアクセスできる情報など、初心者でも簡単に理解できる・アクセスできる情報に価値はほとんどない。

世界は広く、賢い人もいれば、バカな人もいる。成功者も失敗者もいる。

飲み会でのNGは、「自慢話」だと言われている。聞いていても面白くないからだ。だが、つまらなくとも聞くべきなのは、もちろん他人の失敗を他山の石として、反面教師として活用することも可能だが、それではもう半分の「成功例」の聴取体験を逃してしまう。

毎日毎日やらかした人間を見て楽しむ人生は、一つも有意義ではない。

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桜田真助
  • 桜田真助
  • Twitterアカウント:@yamakawa6500
    92年大阪生まれ。なにもかも分かったような気に最近なっていて、これはダメだなと焦って疑問を探している。プロフィール画像は友人(@leilamarinacb)から頂きました。

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