マスク天邪鬼

「マスクを付けていない方のご入店はできません」そう言われて、コメダ珈琲を追い出された経験がある。

その際は素直に従った。いつも使うお店だったからだ。旅行先なら、すこし軽口を叩いてから退店したかも知れない。

ドレスコードと政府

サウジアラビアだとかアフガニスタンだとか、女性に対してドレスコードを規定している国家がある。根拠は聖典コーランである。あるいは中東・西アジア由来の慣習法。

日本のマスク着用法令(要請)の場合、宗教・聖典に依拠せず、感染症の拡大抑制のためのものではあるのだが、明確な命令ではなく「自粛要請」なる矛盾に満ちた要請である。あくまでも「不要不急の外出」の自粛らしいので、たとえばスーパーだとかは入店拒否できなくなっている。

(だから、飲食店は入店拒否できる。あるいは『入店拒否の要請』を要請できる)

つけていない人が増えた

そもそも私は、いつマスク着用の政府要請が発布されたのかも知らないし、政府要請が解除されたのかもわからない。コメダ珈琲はかつてマスク着用でないと入れなかったが、今(2021年2月現在)ではマスクをしていない人もちらほら見かける。

マスク未着用の客が退店を要求される場面は見ない。でも、マスクをつけている人も少なくない。

ここで、私はかつてマスク未着用のゆえに入店を拒否された悔しさをもとに、マスクをつけない自由を謳歌しても良いのだが、私はそれをしない。

マスクをしていないと落ち着かないというのもあるし、もう一つはかつてマスク未着用の人間を非難していた人らの大勢が今はマスクを付けていないのだろうと思うと、逆につけたくなる。ようは心理的な嫌がらせである。

何を着るのか/食べるのかといった生活に密接に関わる事柄を、政府に指導される。敗戦後の日本は厳格にそうだった。

コロナ騒動のマスク着用要請の場合は、別に思想的な理由でマスク着用を拒否しても餓死することはないので比較はできないが、確実に生きづらくはあったろう。

もちろんマスクをつけなくても入れる店はある。”自粛要請”が発せられた時期からあるし、それほどお店に要請がなくなった時期からマスク着用義務がなくなったところなど。

道徳的優位を保てる

マスクをつけていて文句をつけられることはない。怪訝な顔をされることもない。精神安定剤である。

以前、ノーマスクでコメダ珈琲に入店した時は、内心うすうす退店をお願いされるのではないかと不安があった。

それにマスクをつけていない連中から何か思われるだろうという心配もない。忘れてはならないのが、いまこの時期にマスクをつけていない連中は、ほぼ全員かつてマスクをつけていた連中であったことである。

こんな内心・意図など誰も推し測ってくれないが、それでもやる。私がかつてマスク着用を拒否していたとき、「お前ら政府の”自粛要請”などという訳のわからないことに従いやがって」とメッセージを発していたつもりでと、周囲の人からはおそらく「マスクを付けない不届きもの」くらいにしか思われていなかったのと同じである。

感染防止のための時間制限

それにしても、感染防止のための時間制限というのは意味がわからない。コメダ珈琲だと二時間を超える場合の利用が不可能だが、空いているときは別に何も言われない。

待っているお客さんが中にいるとき、店内の人口密度が上がるくらいの理屈は想像できるが、別に感染症を口実にせずとも、「規則で2時間制になっている」と言えばいいものを、訳の分からない大義名分をコメダ珈琲は振りかざしてくる。

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桜田真助
  • 桜田真助
  • Twitterアカウント:@kingofgatayama
    92年大阪生まれ。なにもかも分かったような気に最近なっていて、これはダメだなと焦って疑問を探している。プロフィール画像は友人(@leilamarinacb)から頂きました。

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